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売れているモノが最良とは限らない。単にマーケティングが上手いだけ、売るのが上手いだけ、そんなモノだって存在する。

といっても、今回数日間、走行距離で400キロ弱を共にしたダイハツムーヴが良くないモノと言うつもりは毛頭なく、久しぶりという言葉では足りないくらい久しぶりに乗った軽自動車は、想像以上に進化していて、高速道路の流れを気にせずマイペースに走る分には快適な乗り物だった。逆を言えば、普通車と同等の走りをするためには、相当アクセルワークに気を遣い、ステアリングスポークに備わるPOWERボタンや、CVTトランスミッションの擬似的なスポーツモードを駆使しなくてはならなかった。


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いくら出来がよく、ちょっとした普通車並みに装備が充実していても、軽は軽である。軽自動車がショボいわけではない。メーカーがいかに英知を注ごうと、軽にはお上の決めた制約がある。

最新のチンクエチェントとほとんど変わらないほどの大きさに、660CCという排気量、控えめすぎる自主規制64馬力が英知を阻む壁となっている。ターボで一気に動力性能を日常使いのレベルまで一気に加速させそのあとは先の規制で頭打ちだ。エンジン出力の規制だけではない、最大の壁はトランスミッション、CVT。


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スズキなどはアルトで、シングルクラッチながら制御の優れているという自動MT(自動マニュアルトランスミッション?矛盾しすぎな表現で恐縮だ)という段付きのトランスミッションを導入しているが、他のメーカーのATの軽はほとんどがCVT、無段変速。昔の遊園地にあったパンダのカッコした乗り物と同じ、無段変速でウインウインいうシロモノだ。ママチャリだって段付きトランスミッションの恩恵を授かるのに、ターボがラグ知らずになった現代に、CVTのおかげでドライバーの意思とクルマの間には、相変わらずラグが存在する。


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日本はCVTを早くから取り入れた。そこへの初期投資が大きかったからか、簡単に「ハイこれまでヨ」と抜けられることができないのかもしれないし、実際乗って交通の妨げにならないくらいのスピードで流れに乗って走ったら遠く及ばない燃費表示のためにはやめられないのかもしれないが、軽はもちろん、マツダなど骨のある(最近チヤホヤが過度だけれど)国産メーカー以外は普通車のATもCVTのオンパレード。アクセル開度とエンジンの吹けあがりにラグがあり、軽も普通車もユーティリティという後ろ盾のもとに箱型になり、運動性能追求するには真逆に向かう。昨今の高速道路の渋滞はこのおかげかというほど、クルマの運動性能と、センサーで止まる制御などではなく、物理の法則にしたがった安全性能はおざなりにされている国、それが日本国だ。

私のように年がら年中クルマのことばっかり考えている奴は特殊で、一般的には日本ではクルマは家電と同じ存在と言われたりする。便利で経済的が一番と。

でも、家電にはテレビなら4Kで画質が良い、洗濯機なら洗浄力が高い、掃除機なら永遠に変わらない吸引力・・・と、それぞれ省エネ性能以外にそれぞれの本質的な性能を求める一面があるし、それがブランド力ともなっている。

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クルマは家電と同じと考えるのであればそれも結構。省エネ結構。でも、家電と同じと言うにも中途半端。経済的でたくさん積めるだけではない、クルマの本質を追い求めていないのは、価格は高いくせに、家電にも及ばない。

新型プリウスがハイブリッドなのに、運転の楽しさ、ファントゥドライブを語れるようになったとかならないとか。それは偉大なこともなんでもなく、クルマとして当たり前のことなんだ。


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